あなたが説得すべきなのはその人じゃない
【この記事のハイライト】
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ビジネスとは、誰かを説得する行為に他ならない
ビジネスって、つまるところ「誰かを説得する行為」なんですよ
経営者は、来る日も来る日も誰かを説得してまわっています
お客さんや仕入れ先、スタッフ、金融機関、その他の関係者を説得して、日々こちらの主張と相手の要望のすり合わせをしている訳なんですね
これは、起業の場面においても同じです
資金調達先や、見込み客、新しく入ってきてくれるスタッフなんかに対しても説得をしながら会社を会社として形作っていかないといけません
説得するべき相手を間違えていた若き起業家
先日、20代のとある起業志望者からご依頼をいただいて、起業相談を受けたんですよ
結論からいうとこの方は、説得する相手を間違えていました
彼が犯していた最大の間違いは何かというと、ご家族を説得するということに多くの時間と労力をかけていたってことなんです
まず、その方の描いていらっしゃったビジネスの特徴からお話しすると、とある業界の現状に不満をもっていて、新しいサービスを立ち上げて、そのニーズを満たしたいと考えておられました
傾向としては、社会貢献的な側面も強いビジネスに進もうとされていらっしゃったんですね
ただ、まだ若いということもあり、またご自身の経験不足も相まって、そのご相談の席に同席されたお父さんやお母さん、パートナーさんも起業するということに対して、どちらかといえばネガティブな反応を示されていました
身近な方々は、あくまで善意でストップをかけている状態だったんですね
もちろん応援はしたいという気持ちはあるけれども、もう少し勉強してからでもいいんじゃないかというスタンスが強いように見受けられました
説得すべき相手を間違えてはいけない
ご本人と話していて感じたのですが、事業プランやマーケティングの仕組み、ニーズの確認みたいな本当に大切なことがまだまだ詰められていなくて、夢やミッションみたいなところの話しが中心になってしまっていたんですね
しかも、その説得の対象が、家族になってしまっていたと
冒頭で申し上げた通り、ビジネスって日々誰かを説得していく行為なんですよ
しかも、その相手は自分のことを心配してくれたり無条件で手を差し伸べてくれる可能性がある人ではなくて、自分のことを全く知らない人を説得していかないといけないんですよ
おそらくですが、家族に対してベクトルが向いているうちは話は一切進みません
この話から、これから起業しようと思っていらっしゃる方にお伝えしたいことがあるとすれば、一刻も早く安住の地を飛び出して、自分の事を誰も知らないところに飛び込んで説得をする、あるいは自分を認めさせるという経験をしていただきたいと思います
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